毛髪皮膚科学や皮膚科的に表現するならば、所謂『紫外線アレルギー』の事を言います。昔はそんなアレルギーなんか聞いた事も無かったと思いますが、ここ数年、問題化されています。
特に年齢や性別を問わず発症する人が増えています。これが発見される迄は単なる肌荒れだと言われていました。しかし、この紫外線アレルギーが発症する季節などが今から真夏にかけてが最も多く、これからの季節は肌を露出する頻度などに特に注意が必要です。
このアレルギーが発症する原因には様々な説が重なり合い、こういったアレルギーまで現れて来た訳ですが、一番の要因は、ご存知の様に4〜50年前と比べるとオゾン層は確かに少しづつ破壊されています。昔は真夏にどんなに暑く、紫外線が注いでても、オゾン層が太陽から注がれる紫外線類をある程度、遮ってくれていましたが、今はその強い紫外線がダイレクトに人間の皮膚に注ぐ様になってしまいました。
この紫外線アレルギー、秋季終盤から冬期の間は何の悪さもしませんが、春から真夏にかけてが活発になってきます。
この原因としては、紫外線には大きく分けて3種類があります。
★UVA.
★UVB.
★UVC.
この3種類の中でも、UVBとUVCに関してはそこまで悪さをするという紫外線ではなく、所謂『サンバーン』などの通常の日焼け程度で済む紫外線です。しかし、この4〜50年で自然界まで大きく変わり、今の紫外線は、UVAの量が非常に多いと言われています。
このUVAはどんな悪さをするのかと言うと、秋季節から冬期にかけては真夏程、紫外線も強くないので、人間の身体も自分の身を守る為のメラニン色素をそれほど大量には生産・備蓄していません。しかし、真夏は当然、紫外線が強く、また人間の身体も新陳代謝が活性化する為、メラニン色素の生産も活性化されます。この活性化しているメラニン色素に紫外線が当たる事によって、シミ・ソバカスなどになる訳ですが、要は紫外線の光線がメラニン色素に当たる事によってメラニン色素が肌内部に焼き付いてしまうから、シミ・ソバカスなどになります。
シミ・ソバカス程度で済めばまだ問題は軽いのですが、UVAだけは紫外線の中では一番波長が長い為、皮膚の奥底、真皮にまで到達してしまっているのです。真皮にまで到達していると言う事は、その下の皮下組織の手前まで到達していると言う事でもあります。
今迄も様々なアレルギーについてお話しして来ましたが、この症状はアレルギーという表現を使ってはいるものの、実際には皮膚が焼け爛れてしまっているのと同じです。
でも予防する事は幾らでも出来ます。
★日焼け止めを塗る。
★長袖を着る。
食事の面では、★ヨーグルトや緑黄色野菜、野菜ジュースなどをコマメに摂取する事である程度の予防は可能だと言われています。
また、特に朝食時に摂取してはならないのは、★グレープフルーツやレモン・オレンジなどの柑橘類はビタミンC自体は身体に良い成分なのですが、ビタミンC類を摂取する事で、より紫外線を吸収しやすくしてしまう恐れがありますので、ビタミンC類は本来は朝食のビタミンC類は金の効果があると言われて来ましたが、夏場・真夏の柑橘類は避けた方がいい様です。
これからの季節はホントに紫外線に注意しなければ、湿疹程度では済まなくなりますので、ぜひ、気をつけてください。